八幡西区ピアノ教室 講師紹介

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幼児期

私がピアノを始めたのは、わずか3歳の時です。夕食時に突然「ピアノを習いたい」と言い出し、両親を驚かせました。

我が家は父が自衛官で、スポーツ一家。

両親は私が体育の先生になってほしいと考えていたようで、私の発言に当初は気軽なものだと思っていたそうです。

しかし、3ヶ月が経っても「ピアノがしたい」と言い続けたため、両親は私が本気であることを悟り、「将来、習わせなかったことを後悔するかもしれない」と考え、ピアノを習わせることに決めました。

特に父は「私の目の黒いうちは絶対にやめてはいけない」と厳しく言い聞かせ、私はピアノの世界へ一歩踏み出しました。

その時に出会った先生がとても美人でカッコよく、私もピアノの先生になりたいと憧れたのを今でも鮮明に覚えています。

 

小学生時代

小学生時代、私は外で遊ぶのが大好きでした。

学校から帰るとすぐにランドセルを置き、公園で友達と遊びたいと思っていました。

しかし、家ではまず30分のピアノ練習が日課であり、これをサボると父に「ピアノをやめさせるぞ!」と言われてしまうため、遊びに行きたい気持ちを抑えて練習に励みました。

家の中はまるで自衛隊のようで、「やることをやってから遊べ!」という精神が根付いていました。

学校では音楽係を務め、クラスメイトの誕生日にはハッピーバースデーを弾いてお祝いしました。

小学四年生の時、父の転勤で北海道の田舎町へ引っ越しました。

初めはその田舎具合にカルチャーショックを受けましたが、すぐに大自然の美しさに魅了されました。

冬の寒さを超える「しばれる」を体験し、冬場は週に3回スキーに行くなどして楽しい日々を過ごしました。

高学年になると、学校の演奏会や卒業式ではピアノを担当し、運動会や水泳大会ではリレーの選手として活躍しました。

 

中学生時代

中学生になると、友達の勧めで陸上部に入部しました。チームはとても強く、特に冬場のトレーニングはハードでした。

深く積もった雪の中をダッシュする「雪中ダッシュ」や霜焼けができるほどの厳しい練習に次第に耐えられなくなり、中学3年生になる前に退部しました。

ちょうど反抗期でもあり、家では父との対立が激化しました。

遠い北国には頼れる親戚もおらず、小さな官舎での生活は非常に辛いものでしたが、友達には恵まれ、今でも連絡を取り合っています。

ピアノは学校の伴奏を任されることが多く、学校をサボることがあってもピアノだけは毎日練習し、レッスンにも真面目に通っていました。

 

高校生時代

高校生になると、「ピアノをやめたら人生が終わる」と感じるほど、ピアノに対する思いは強くなりました。

高1の秋に福岡県に戻り、自分の希望とは違う高校に通うことになりました。

スポーツで足を怪我したこともあり、本格的にピアノに取り組む決心をしました。

恩師の勧めで津山美樹先生に師事し、練習とレッスンに明け暮れる日々を送りました。

 

短期大学時代

九州女子短期大学音楽科ピアノ専攻に進学し、音楽の授業に夢中になりました。

高校時代とは違い、音楽について友達と語り合える環境はとても刺激的で、練習は大変でしたが、それ以上に音楽を学び続けることの喜びを感じました。

 

社会人時代

社会人になると、大手音楽会社に内定をもらいましたが、遠方の勤務先が合わず、内定を辞退しました。

その後、アルバイトとピアノ教室を両立させ、楽器店やミュージックバーなど、常に音楽が身近にある環境で働きました。

この頃からバンド活動も始め、多くの音楽仲間に出会いました。ピアノ教室では大人の生徒が中心で、30歳でバンド活動を通じて知り合った夫と結婚。

休日には10キロの散歩に出かけることもありました。保護犬2匹と保護猫1匹と一緒に暮らし、彼らのために何でも頑張る日々を過ごしています。

 

現在〜

更年期の症状が現れ、体力低下や様々な健康問題に悩まされました。

父の病気や夫の突然の入院など、心配事が増える中で、仕事への考え方や生活が徐々に変わっていきました。

恩師から「できないおばちゃんになりなさい、それでもいいんだから」と言われ、自分の頑張りすぎを反省し、人に頼ることを覚えました。

教室では子どもたちが企画・運営する動物ボランティアコンサートを開催し、ピアノを通じて誰かを助ける喜びを伝えています。

 

初めての生徒さんと思い出の生徒さん

初めての生徒さんは知人の息子で、楽しいレッスンはできていましたが、きちんとした指導はできていなかったと思います。

教室を卒業しても帰省のたびに会いに来てくれる生徒や、大人になっても続けている生徒と一緒に音楽を楽しむ時間が増え、思い出がたくさんあります。

生徒一人一人の成長を見守り、彼らのドラマに寄り添うことができる喜びを感じています。

 

自慢の生徒さん

  • 小さな頃から大学生になっても続けている生徒が数名います。
  • 中学生からピアノを始めて、今ではベートーヴェンのソナタを弾けるようになった生徒もいます。
  • 大人の生徒たちは仕事や子育て、介護の合間に趣味の大切さを理解し、楽しんで通ってくれています。
  • コンクールに果敢に挑む生徒たちもおり、勝負の世界での結果に一喜一憂しながらも、何もしないよりも挑戦することの素晴らしさを教えています。
  • 中学生になっても部活やテストをこなしながらピアノを続ける生徒たちにガンバレとエールを送り続けています。

おわりに

ピアノ教室での経験や出会いを通じて、私自身も成長し、音楽を通じた素晴らしい繋がりに感謝しています。

これからも多くの生徒たちと共に音楽を楽しみ、たくさんの思い出を作っていきたいと思っています。